ちょっとしたプレゼンあるある。プレゼン前のお役立ち準備運動も。
私の場合、プレゼンで予想外のことが起こるとシドロモドロになります。
さて、今日は仕事でプレゼンをしてきました。とはいっても、ささいな自主提案で、自分なりに面白いなと思うアイデアが浮かんだので、それらをまとめてお客さんのところへ提案に行ってきたという次第。
今日のプレゼンは、プレゼンという程でもない小規模なもので、私1人に対して相手が2人。さらに、1人はよく知っている人なので、その雰囲気もアットホーム。そして、資料を取り出し、二人にお渡しする。さ、説明どうぞと促され進めようとした矢先、困ったことが起こりました。
相手の1人が、渡したプレゼン資料を圧倒的スピードで読み始める
私が丹精を込めて作った企画書、いざ発表の場。簡単ではありますが練習もしました。そんな私の思いの結晶とも言える提案は(つまりラブレターみたいなもの)、ひとつひとつ大事に順序立てて、しっかりと説明をさせて頂きたかったのです。
しかし、そんな私の思いなんて露知らず相手の偉い方が、わたしの説明なんて聞かずにパシャっ、パシャっと音を立てて、どんどんページをめくっていくのです。
なんてデリカシーのない男!とでも言いたくなるような状況が(口が避けても言えませんが)のっけから私に襲いかかり、完全にペースを乱されてしまいました。
一体どちらの読むスピードに合わせて、話をすればいいのかわからなくなる
とりあえず、偉い方のペースでは、とても説明出来そうにありませんでしたので、初対面の方にペースを合わせるようにしました。しかし、脇からパシャっ、パシャっと音が聞こえる状況は、なんとも気になって集中できません…。
とはいえ、なんとか頑張って説明を続けていると、まだ全体の1/4ぐらいしか進んでないところで、偉い方は読み終わり、「いいんじゃない、やろう!やろう!」と言われました。嬉しかったんですけど、なんだかなぁ…というフクザツな気分。
結局、偉い方から「結局これはこういうことでしょ!?」という質問が入り、説明は中断。質疑応答がいくつかあって、「よしオッケー、後は、社長に話を通しておく。」みたいな感じでプレゼンタイムは終了。
私が描いていたシミュレーションは、全く意味がありませんでした…。
外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック
企画書をざっと見た段階で、やるかやらないかの答えはほぼ出ている
他社競合などいわゆるコンペなどで、プレゼンを行う際は、説明中、受け手は何も喋らず聞き手に徹することがほとんどです。しかし、今回のようなアットホームな状況の場合は、都度都度リアクションされます。
特に、経験豊富な方から見ると、企画書なんてバーっと見ただけで、やるかやらないかの答えは、すぐに出ているのだと思います。回りくどい説明なんていらないのでしょうね。確認作業ぐらいです。
相手がこちらに質問をするときの顔で、提案内容が良いか、悪いかが、大体わかる
経験的にダメな時は、質問すら上がりません。また、質問があったとしても、質問しないとなんか気の毒かなと同情されてるようなときもありますし。そういうときは、こりゃダメだなって思います。
逆に良い時は、相手が前のめりで質問をされます。おそらくこれは、相手方の上司に説明する為、不足している情報を聞き出す作業にもう入っているという感じです。こんな時は、ドラマ「家売る女」の三軒屋チーフばりに「…落た。」っと勝利を確信します。
とにかく今回は、良い感触で終わったので嬉しかったです。
そして、帰り道、世界が輝いて見える
一生懸命考えた提案が、相手に受け入れてもらえる。これは、人として最上級の喜び。とても興奮し、舞い上がります。
相手先の玄関を出た瞬間に、私はミュージカルスターにでもなったような気分で、人生ってすばらしい!と、世界がキラキラと輝いて見えるようになります。自己実現の瞬間です。帰りの車の運転でも、道を譲りまくりですね。喜びのスパイラルです。
しかし、舞い上がるのは、自分一人の間だけに留めておく
そして、会社に帰って、先輩からプレゼンどうだった?と聞かれても、「まぁボチボチでした。少しは気に入って貰えてるみたいですけど。」と、先ほどの浮かれた気持ちは、バッサリ捨てます。だって、ちゃんと契約書を結ぶまでは、何があるかわからないですからね。
ホントは、浮かれた気分で、手応えを意気揚々と伝えたいんですけどね。ただ、そうしていると神様に足元をすくわれる気がするんですよ。私は傷つくのが怖い小心者なんです。
最後に、先輩から教わったプレゼン前の準備運動を紹介
プレゼン前にオススメの発声練習です。私はプレゼン直前におまじないのように、やっています。ルーティーンワークですね。オススメですよ。
下記、引用部分の文字をこれでもかというくらい口を開いてハキハキと発声してみてください。(声が出しにくい状況であれば、口を動かすだけも大丈夫です。)
いー、えー、あー、
いー、えー、あー、
うー、いー、うー、いー
えー、おー、えー、おー、
これを何セットか繰り返すと、喉が開いて、声がよく出るようになるんですよ。顔のこわばりもほぐれる感じ。さらに、脳内の血液が巡るようになる感じさえして、頭の回転が良くなる気もします。
以上、私のプレゼン体験をご紹介しました。良かったら皆さんのプレゼン体験もお聞かせください。
△ドンタコス
外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック